第Ⅱ編第1章人体の構造と機能 4.感覚系

1.主な5種類の感覚をあげることができる。

【学習のポイント】

ヒトが持つ感覚を5つに分類し、その中でも特定の器官で感じる「特殊感覚」と、身体全体で感じる「体性感覚」の違いを理解します。

説明

ヒトがとらえる主な感覚は、視覚、平衡感覚・聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚(皮膚感覚など)の5種類で、古くから五感と呼ばれてきました。

このうち、目、耳、鼻、舌といった特定の器官にある受容器で感じる視覚、聴覚・平衡感覚、嗅覚、味覚の4つは特殊感覚と呼ばれます。

これに対し、皮膚などを中心に身体の広い範囲で認識される感覚が体性感覚です。

2.感覚系の概要について説明できる。

【学習のポイント】

「感覚」が成立するまでの流れ、つまり刺激が感覚器で受容され、神経を通って脳で認識されるまでの一連のプロセスを理解します。

説明

感覚とは、外界や体内の様々な刺激(物理的・化学的)が生体内で神経の信号に変換され、神経の伝導路を通じて中枢神経系に伝わることを指します。

これらの刺激を受け取る器官を感覚器といい、感覚器全体をまとめて感覚系と呼びます。

感覚系の役割は、生体が活動するのに必要な情報を中枢神経系に伝えるための「入力装置」として働くことです。中枢神経系(特に大脳)がその情報を統合・処理することで、私たちは初めて「見える」「聞こえる」といった感覚として認識します。

3.視覚の解剖と機能について説明できる。

【学習のポイント】

眼球がカメラのような構造(レンズとしての水晶体、フィルムとしての網膜)を持っていることを理解し、各部分の名称と役割を覚えます。

説明

  • 構造(解剖)
    • 視覚器は、光を感じる眼球と、それを保護したり動かしたりする副眼器(眼瞼、結膜、涙器、外眼筋など)からなります。
    • 眼球は、外側から外膜(透明な角膜と白い強膜)、中膜(血管に富む脈絡膜、光の量を調節する虹彩、ピントを合わせる毛様体)、内膜(光を感じる網膜)の3層構造になっています。
    • 眼球の内部は、ピント調節を行うレンズの役割をする水晶体と、眼球の形を保つゼリー状の硝子体などで満たされています。
    • 虹彩の中心にある瞳孔は、虹彩内の瞳孔括約筋(副交感神経で収縮)と瞳孔散大筋(交感神経で収縮)の働きによって大きさが変わり、眼に入る光の量を調節します。
  • 機能
    • 角膜から入った光は、瞳孔、水晶体、硝子体を通って、眼球の最も内側にある網膜に像を結びます。
    • 網膜にある光受容細胞が光の刺激を電気信号に変換し、その情報が視神経を通じて脳へと送られます。

4.視覚路について説明できる。

【学習のポイント】

左右の眼から入った情報が、脳の後ろにある後頭葉に届くまでの神経の通り道(視覚路)と、その途中にある「視交叉」という特徴的な構造を理解します。

説明

視覚路とは、網膜で受け取った視覚情報が、最終的に大脳皮質の視覚野に達するまでの神経の経路のことです。

その経路は以下の通りです。

  1. 網膜で感知された刺激は、視神経に集まります。
  2. 左右の視神経は頭蓋内に入り、視交叉という部分で合流します。
  3. 視交叉では、両眼の網膜の内側(鼻側)半分の視野を担当する神経線維だけが反対側に交叉します(外側半分の線維は交叉しない)。
  4. 視交叉から後ろは視索となり、間脳の**視床(外側膝状体)**で中継されます。
  5. 視床から出た神経線維(視放線)が、後頭葉にある**視皮質(視覚野)**に到達し、ここで初めて「見えた」と認識されます。

5.聴覚と平衡感覚器の構造と機能について説明できる。

【学習のポイント】

耳が音を聞く「聴覚」と、体のバランスをとる「平衡感覚」という2つの機能を持っていることを理解し、それぞれの機能を担う部分(蝸牛と前庭・半規管)を区別して覚えます。

説明

  • 聴覚器
    • 構造:耳は外耳中耳内耳の3つの部分からなります。
    • 機能:音波(空気の振動)は外耳道を通って鼓膜を振動させます。その振動は中耳にある耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)によって増幅され、内耳に伝わります。内耳にあるカタツムリのような形をした蝸牛の中にはリンパ液が入っており、その振動をコルチ器官にある有毛細胞が感知して電気信号に変え、蝸牛神経を通じて脳に伝えます。
  • 平衡感覚器
    • 構造:内耳にある前庭三半規管が平衡感覚を担います。
    • 機能
      • 前庭:内部にある耳石器が、体の傾きや直線的な加速度(エレベーターの上下など)を感知します。
      • 三半規管:3つの半円形の管からなり、体の回転(頭を回すなど)を感知します。
      • これらの情報は前庭神経を通じて脳に送られ、姿勢の維持やバランス調整に役立てられます。

6.嗅覚の構造と機能について説明できる。

【学習のポイント】

においを感じる場所が鼻の奥の上部にあること、そしてそれが化学物質を感知する仕組みであることを理解します。

説明

  • 構造:嗅覚の受容器は、鼻腔の天井部分にある嗅粘膜に存在します。
  • 機能:空気中に漂うにおい物質(化学物質)が嗅粘膜に付着すると、そこにある嗅細胞が刺激されます。この刺激が電気信号に変換され、嗅神経を通じて脳に伝わることで「におい」として認識されます。

7.味覚の構造と機能について説明できる。

【学習のポイント】

味を感じる受容器が舌の「味蕾」であること、そして味覚も嗅覚と同様に化学物質を感知する化学感覚であることを理解します。

説明

  • 構造:味覚の受容器は、主に舌の表面にある**味蕾(みらい)**という小さな器官です。味蕾は、舌の表面のざらざらした隆起(乳頭)に多数存在します。
  • 機能:食物に含まれる味物質(化学物質)が唾液に溶けて味蕾の中にある味細胞に接触すると、刺激が電気信号に変換され、神経を通じて脳に伝わり「味」として認識されます。味覚には、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの基本味があります。

8.体性感覚の構造と機能について説明できる。

【学習のポイント】

体性感覚が、皮膚で感じる「表在感覚」と、筋肉や関節で感じる「深部感覚」に大別されることを理解します。

説明

体性感覚は、身体に加わる様々な物理的・化学的な刺激を検出する感覚の総称です。

  • 表在感覚:一般に「皮膚感覚」と呼ばれ、皮膚や粘膜で感じる感覚です。触覚、圧覚、痛覚、温度覚などがあります。これらの刺激は、皮膚にある自由神経終末や様々な機械受容器で受容されます。
  • 深部感覚:筋肉、腱、関節などで生じる感覚で、自分の体の各部分がどのような位置にあるか(位置覚)、どのように動いているか(運動覚)などを認識する感覚です。

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浴槽内死亡例の死因判断について

日本における浴槽内での死亡事例は、高齢者を中心に毎年多数報告されています。これらの死因を判断する際には、溺死、心疾患、脳血管障害、熱中症など、さまざまな要因が考慮されます。 死因の内訳 兵庫県監察医務室で2004年から2013年の10年間に検案された1,616件の浴槽内死亡例の分析によれば、直接の死因は以下の通りです。 兵庫県ウェブサイト 虚血性心疾患:最も多く、全体の約30%を占めています。 溺死:約11%。 不整脈:約13%。 心不全:約5%。 その他の病死:約14%。 また、東京都監察医務院のデータでも、浴槽内死亡例の死因として虚血性心疾患が最多であり、次いで脳血管障害、溺死が続いています。 J-STAGE 死因判断の手順 浴槽内での死亡事例の死因を特定する際には、以下の手順が取られます。 直接死因の特定:溺水の有無を確認します。溺水が認められる場合、肺のうっ血や気道内の泡沫などの所見が参考となります。 基礎疾患の確認:心疾患や脳血管障害など、既往歴や解剖所見から基礎疾患の存在を確認します。 環境要因の考慮:入浴中の高温環境や急激な温度変化によるヒートショック、飲酒や薬物の影響など、環境要因も考慮されます。 総合的判断:以上の情報を総合して、最も可能性の高い死因を特定します。 課題と対策 浴槽内死亡の死因判断には、以下の課題があります。 死後変化の影響:高温環境下では死後変化が早く進行し、正確な死因特定が難しくなることがあります。 多様な要因の絡み合い:心疾患、脳血管障害、溺水、熱中症など、複数の要因が同時に関与している場合、どれが主な死因かを判断するのが難しいことがあります。 これらの課題に対処するため、詳細な現場検証や解剖、さらにはCT検査(Ai-CT)などの画像診断が活用されています。 浴槽内死亡では死亡保険支払額が変わってくることがあります。 死亡保険に「不慮の事故」に対する補償が付いている場合、浴槽内死亡がその補償の対象となるかどうかは、死亡原因と保険の契約条件によります。以下のポイントを確認する必要があります。 1. 「不慮の事故」の定義 保険会社による一般的な定義では、「不慮の事故」とは「外部からの急激かつ偶然な出来事によって生じた怪我や死亡」を指します。 例:滑って転倒したり、何かにぶつかって発生した事故。 注意:疾患や自然死は通常、「不慮の事故」には該当しません。 2. 浴槽内死亡が対象となるケース 次のような場合、不慮の事故として認められる可能性があります。 (a) 滑って転倒し頭を打った場合 浴槽に入る際、または浴室で滑って転倒し、頭を打ったりして意識を失った場合。 (b) 溺死と診断された場合 意識を失い溺れた結果として死亡した場合、保険会社が「不慮の事故」と判断することがあります。 3. 対象外となる可能性があるケース 次の場合は不慮の事故と見なされない可能性があります。 (a) 病死による死亡 心筋梗塞や脳卒中などの病気が原因で浴槽内で死亡した場合、不慮の事故の補償対象外となることが一般的です。 (b) 疾患による二次的な溺死 心疾患や脳血管障害によって意識を失い、結果的に溺死した場合も、不慮の事故ではなく基礎疾患が原因と見なされることが多いです。 4. 保険金の支払いを確認するためのポイント 死亡診断書の記載内容: 死因が「溺死」と明記されているかどうかが重要です。 併記されている基礎疾患(例:心疾患や脳卒中)が主因とされる場合、事故として認められない可能性があります。 契約時の保険約款: 保険契約における「不慮の事故」の具体的な定義や免責事項を確認してください。 事故証明書: 浴室で滑って転倒したなどの物的証拠があれば、保険金請求の際に有利となる場合があります。 5....

救急救命士国家試験 第43回A26解説

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救急救命士国家試験 第43回D7解説

https://youtu.be/DG-VotjpdX0 心電図のノイズについて 1. 交流障害(ハムノイズ) 特徴 周波数:50Hzまたは60Hz(電源周波数による影響) 波形:等間隔の正弦波(周期的) 周期性:一定の間隔で繰り返される 振幅:一定(大きく変化しない) 心拍との関係:なし(電源由来なので心拍とは無関係) 影響範囲:特定の誘導(複数のリードに影響が出ることが多い) 原因 電源の影響 交流電源(コンセント)の近くにリード線がある 電気機器の干渉(蛍光灯、パソコン、モニター) 心電図機器の接地(アース)が不適切 電極の接触不良 皮膚が汗や皮脂で汚れている 電極の粘着力が弱い 電極が乾燥している 対策 ✅ 電源ケーブルとリード線を分離する✅ 適切なアース(接地)を行う✅ 電極の密着を確認し、皮膚を清潔にする✅ 交流フィルター(50/60Hzノッチフィルター)を適用する 2. 高周波ノイズ 特徴 周波数:数百Hz~数kHz(交流ノイズよりもはるかに高い) 波形:ランダムで細かいギザギザ(鋭くて不規則な振動) 周期性:なし(波形が不規則) 振幅:不安定 心拍との関係:なし(外部の電子機器由来) 影響範囲:全体に影響することが多い 原因 電磁干渉(EMI) 携帯電話、Wi-Fiルーター、電子レンジ、無線機器 医療機器(電気メス、透析機、MRI装置など)の影響 シールドの不適切な機器やケーブル 静電気放電(ESD) 冬場などで発生しやすい 対策 ✅ 電子機器を心電図機器から遠ざける✅ シールド付きのリード線を使用する✅...

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