第48回救急救命士国家試験 D3

53歳の救急隊員の男性。以前から消防署内の人間関係のストレスがあり、離婚問題も抱えていた。ある日運転する救急車をガードレールにぶつける自損事故を起こした。
 搬送傷病者はおらず、同乗中の同僚救急隊員にけがはなかった。本人は打撲程度の軽傷であったが病院受診し明らかな外傷は認められなかった。その後、高校卒業以降、35年間の記憶が消えていることに気づいた。
このストレス反応で認められるのはどれか。1つ選べ。
1. 解離症状
2. 回避症状
3. 覚醒症状
4. 陰性症状
5. 再体験症状

【問題の概要と重要ポイント】

  • 問題の状況設定のまとめ
    本問題は、53歳の男性救急隊員に関する事例です。この隊員は、以前から消防署内の人間関係のストレスを抱え、さらに離婚問題も経験していました。ある日、救急車を運転中にガードレールに自損事故を起こしました。幸いにも搬送中の傷病者はおらず、同乗していた同僚の救急隊員にも怪我はありませんでした。本人も打撲程度の軽傷で、病院を受診した結果、明らかな外傷は認められませんでした。しかし、その後、高校卒業以降の35年間の記憶が失われていることに気づいた、という状況が提示されています。
    この状況設定から読み取れる主要な情報は以下の通りです。
  • 患者情報: 53歳、男性、救急隊員
  • 背景・既往歴: 職場での人間関係のストレス、離婚問題という複数の深刻な心理社会的ストレス要因の存在。
  • 現病歴・主訴: 軽微な自損事故後、身体的な外傷はほとんどないにもかかわらず、過去35年間にわたる広範な記憶喪失が発生。

注目すべきは、記憶喪失の範囲が非常に広範である一方、事故による身体的損傷は軽微であったという点です。この乖離は、症状の原因を考察する上で重要な手がかりとなります。事故そのものは軽微であっても、それが引き金となり、蓄積されたストレスが顕在化した可能性が示唆されます。特に、失われた記憶が「高校卒業以降、35年間」という、本人の職業生活や成人期の大半を含む具体的な期間であることは、単純な物忘れや一般的な認知機能の低下とは異なる特異な状態であることを物語っています。

  • この問題が受験者に求める理解と判断
    この問題は、受験者に対して、提示された症例の顕著な記憶喪失という症状が、どのストレス反応のカテゴリに最も適切に分類されるかを判断する能力を求めています。特に、明らかな器質的要因(例:頭部外傷による脳損傷)が否定的である場合に、強い心理的ストレスが原因で生じうる精神機能の変調、具体的には解離性健忘を含む解離症状についての理解を試すものです。受験者は、各選択肢で示されるストレス反応の定義と特徴を正確に把握し、本症例の具体的な状況と照らし合わせて最適なものを選び出す必要があります。

【正解の根拠と詳細解説】

  • 正解選択肢「1. 解離症状」の正当性
    本問題の正解は「1. 解離症状」です。その根拠を以下に詳述します。
  • 解離症状の定義と特徴
    解離症状とは、意識、記憶、自己同一性(自分が誰であるかという感覚)、知覚、感情、行動といった、通常は統合されている精神機能が一時的または慢性的に失われたり、分離したりする状態を指します 1。これは、耐え難いほどのストレスや心的外傷に直面した際に、その苦痛から心を守るための防衛反応として現れることがあります 2。つまり、あまりにも辛い体験を自分から切り離そうとするために起こると考えられています。
  • 本症例との関連
    問題文における「高校卒業以降、35年間の記憶が消えている」という記述は、解離症状の中でも特に「解離性健忘」の典型的な症状と強く合致しています。解離性健忘は、心的外傷や強いストレスに関連する重要な個人的情報を思い出せなくなる状態で、通常の物忘れでは説明がつかない範囲と性質の記憶障害を特徴とします 4。本症例の救急隊員は、職場の人間関係や離婚問題といった持続的なストレス要因を抱えており、これらが解離性健忘を引き起こす背景となったと考えられます。
  • 問題文中のキーワードとの結びつき
  • 「人間関係のストレスがあり、離婚問題も抱えていた」: これらは深刻な心理社会的ストレス要因であり、解離性健忘の誘因となり得ることが知られています 4。特に、解決が困難な対人関係の問題は、解離症状の引き金となる可能性が指摘されています 6
  • 「自損事故を起こした」: 事故という衝撃的な出来事も、それ自体がストレス要因となり、あるいは蓄積されたストレスに対する「最後の藁(わら)」として作用し、解離症状を誘発する可能性があります。災害や事故、暴力事件などが、耐えられないほどの精神的ショックとして解離を引き起こす例が報告されています 4
  • 「明らかな外傷は認められなかった」: この所見は極めて重要です。記憶喪失が脳の器質的損傷(例:事故による頭部外傷)によるものではなく、心理的な原因、すなわち解離によるものである可能性を強く示唆しています 5。軽い頭部への衝撃だけでは、自分が誰であるかわからなくなったり、広範な知識や情報を全て忘れたりすることはないとされています 1
  • 「35年間の記憶が消えている」: このように広範囲にわたる逆行性健忘(過去の出来事の記憶を失うこと)は、解離性健忘の特徴の一つです。記憶のない期間は数分から数十年と幅があり、本症例のように長期間に及ぶこともあります 6
  • 関連する病態生理・診断基準
    解離性健忘は、国際的な精神疾患の診断基準であるDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)やICD-11(国際疾病分類第11版)においても、独立した疾患単位として認識されています 3。これらの診断基準では、心的外傷やストレスに関連した重要な個人的情報の想起不能が中核症状と定義されています。
    DSM-5の診断基準では、解離性健忘は「通常、心的外傷的またはストレスの強い性質をもつ重要な自伝的情報を想起できないこと。その想起不能は、通常の物忘れでは説明できない」とされ、物質や他の医学的状態によるものではないことが確認される必要があります 6。
    ICD-11においても、解離性健忘は「多くは最近のトラウマ的、またはひどくストレス的な出来事についての自伝的記憶の重要な部分の想起不能であり、通常の物忘れとは異なる」とされています 3。
    本症例の救急隊員は、自身の職業生活や個人的な出来事を含む35年間の記憶を失っており、これは解離性健忘の中でも特に広範な記憶が失われる「全般性健忘」に近い状態と考えられます 7。

このように、本症例の状況と症状は、解離症状、特に解離性健忘の典型像と合致するため、「1. 解離症状」が正解となります。この記憶喪失は、無意識的な心の防衛反応として、耐え難いストレスから自身を保護しようとする過程で生じたものと解釈できます。蓄積された慢性的なストレス(職場の人間関係、離婚問題)が、事故という急性ストレスを契機として、このような顕著な症状として現れた可能性が高いと考えられます。

【各不正解選択肢の解説】

以下に、各不正解選択肢がなぜ正解とならないのか、その理由を解説します。

  • 選択肢2:回避症状
  • なぜ誤りか: 回避症状は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の主要な症状群の一つです。これは、心的外傷となった出来事を思い出させるような思考、感情、記憶、場所、人物、活動などを意図的かつ持続的に避けようとする行動や心理状態を指します 8。本問題文では、主人公が何かを積極的に「避けている」という具体的な記述はありません。むしろ、35年間の記憶そのものが失われているため、何を避けるべきかという認識自体が困難である可能性も考えられます。記憶の「喪失」と、特定の対象からの「回避」は異なる現象です。
  • どのような状況であれば正解となり得るか: もし問題文が、「事故後、事故現場に近づくことや救急車の運転を極度に恐れて避けるようになった」「事故のことを話そうとすると強い苦痛を感じ、話題をそらすようになった」といった行動が中心的に描かれていれば、回避症状が考慮される可能性があります。
  • 選択肢3:覚醒症状(過覚醒症状)
  • なぜ誤りか: 覚醒症状(過覚醒症状とも呼ばれます)もPTSDの主要な症状群の一つで、不眠、イライラ感、怒りの爆発、集中困難、過度の警戒心、ささいな物音に対する過剰な驚愕反応などが特徴です 8。問題文には、これらの症状が顕著に現れているという記述はありません。本症例の主訴はあくまで広範な記憶喪失です。
  • どのような状況であれば正解となり得るか: もし問題文が、「事故後、常に神経が張り詰め、些細な物音にも過敏に反応するようになった」「夜も眠れず、悪夢にうなされることが続いている」「些細なことで激怒しやすくなった」といった症状が中心であれば、覚醒症状が正解となる可能性が考えられます。
  • 選択肢4:陰性症状
  • なぜ誤りか: 陰性症状という用語は、主に統合失調症の文脈で用いられ、感情の平板化(表情が乏しくなる)、意欲の低下(何かをしようとする気が起きない)、思考の貧困化(話の内容が乏しくなる)、社会的な引きこもりなどを指します 12。PTSDの文脈では、「認知と気分の陰性変化」として、持続的な否定的な感情状態(恐怖、怒り、罪悪感、恥など)、興味や関心の著しい減退、他者からの孤立感などが含まれますが 8、本症例の「35年間の記憶喪失」という中核症状を最も的確に表すものではありません。記憶喪失そのものは、感情の平板化や意欲の低下とは質的に異なります。
  • どのような状況であれば正解となり得るか: もし患者が事故後、著しく無気力になり、何事にも興味を示さず、喜怒哀楽の表情が乏しくなり、会話も極端に少なくなる、といった状態が主であれば、陰性症状(あるいはPTSDにおける認知と気分の陰性変化の一部)が考慮されるかもしれません。しかし、本問で提示されている広範な記憶喪失とは異なります。
  • 選択肢5:再体験症状(侵入症状)
  • なぜ誤りか: 再体験症状(侵入症状とも呼ばれます)はPTSDの中核症状の一つで、心的外傷となった出来事が、フラッシュバック(その出来事が今まさに再起しているかのような鮮明な感覚)、悪夢、苦痛な記憶の反復的想起などとして、本人の意に反して繰り返し現れることを指します 8。問題文では、過去の出来事を繰り返し再体験しているという記述はなく、むしろ過去の記憶そのものが失われている状態です。
  • どのような状況であれば正解となり得るか: もし問題文が、「事故の場面が繰り返し鮮明に思い出されて苦しんでいる」「事故の夢を何度も見てうなされる」といった症状が中心であれば、再体験症状が正解となる可能性があります。

ストレス反応の比較と本症例との関連

症状のカテゴリ主な特徴 (典拠資料に基づく)本症例との関連 (35年間の記憶喪失という主訴との合致度)

引用文献

  1. 解離症の概要 – 10. 心の健康問題 – MSDマニュアル家庭版, 6月 6, 2025にアクセス、 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E8%A7%A3%E9%9B%A2%E7%97%87/%E8%A7%A3%E9%9B%A2%E7%97%87%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81
  2. 解離性障害 | 症状、診断・治療方針まで – 今日の臨床サポート, 6月 6, 2025にアクセス、 https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=567
  3. ICD-11におけるストレス関連症群と解離症群の診断動向 – 精神神経学雑誌オンラインジャーナル, 6月 6, 2025にアクセス、 https://journal.jspn.or.jp/Disp?style=ofull&vol=123&year=2021&mag=0&number=10&start=676
  4. 解離性障害の症状とは?合併しやすい疾患や治療法についても解説, 6月 6, 2025にアクセス、 https://shimpre-houkan.com/blog/disease/son-disordered-symptoms/
  5. ストレスによる解離性健忘のその症状と対策について – ニューロテックメディカル, 6月 6, 2025にアクセス、 https://neurotech.jp/medical-information/symptoms-and-diagnosis-of-dissociative-amnesia/
  6. 解離性健忘 – 08. 精神疾患 – MSDマニュアル プロフェッショナル版, 6月 6, 2025にアクセス、 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/08-%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%96%BE%E6%82%A3/%E8%A7%A3%E9%9B%A2%E7%97%87%E7%BE%A4/%E8%A7%A3%E9%9B%A2%E6%80%A7%E5%81%A5%E5%BF%98
  7. 解離性障害のカウンセリングと治療 | (株)心理オフィスK, 6月 6, 2025にアクセス、 https://s-office-k.com/complaint/trauma/dissociative-disorder
  8. 心的外傷後ストレス症(PTSD) – 10. 心の健康問題 – MSDマニュアル家庭版, 6月 6, 2025にアクセス、 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E4%B8%8D%E5%AE%89%E7%97%87%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E5%9B%A0%E9%96%A2%E9%80%A3%E7%97%87%E7%BE%A4/%E5%BF%83%E7%9A%84%E5%A4%96%E5%82%B7%E5%BE%8C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E7%97%87-ptsd
  9. PTSDって何?症状や原因、治療法について詳しく解説します | 川口メンタルクリニック, 6月 6, 2025にアクセス、 https://kawaguchi-mental.jp/ptsd/
  10. PTSDの基礎知識を解説|療養中の過ごし方や診断後の人との接し方も紹介, 6月 6, 2025にアクセス、 https://yokohama-ekimae.net/ptsd/
  11. ストレス障害|心療内科・精神科|うつ病治療の品川メンタルクリニック, 6月 6, 2025にアクセス、 https://www.shinagawa-mental.com/column/psychosomatic/stress-related-disorders/
  12. 【医師監修】統合失調症とは?陰性・陽性症状や2つの治療方法について詳しく解説!, 6月 6, 2025にアクセス、 https://pelikan-kokoroclinic.com/%E3%80%90%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E7%9B%A3%E4%BF%AE%E3%80%91%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E9%99%B0%E6%80%A7%E3%83%BB%E9%99%BD%E6%80%A7%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%82%842/
  13. 統合失調症の陰性症状とその原因について – Webデザイン・動画編集 – COCOCARA, 6月 6, 2025にアクセス、 https://cccara.com/archives/6697
  14. PTSDとは?症状や診断方法について解説 – MYメディカルクリニック, 6月 6, 2025にアクセス、 https://mymc.jp/clinicblog/159655/

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浴槽内死亡例の死因判断について

日本における浴槽内での死亡事例は、高齢者を中心に毎年多数報告されています。これらの死因を判断する際には、溺死、心疾患、脳血管障害、熱中症など、さまざまな要因が考慮されます。 死因の内訳 兵庫県監察医務室で2004年から2013年の10年間に検案された1,616件の浴槽内死亡例の分析によれば、直接の死因は以下の通りです。 兵庫県ウェブサイト 虚血性心疾患:最も多く、全体の約30%を占めています。 溺死:約11%。 不整脈:約13%。 心不全:約5%。 その他の病死:約14%。 また、東京都監察医務院のデータでも、浴槽内死亡例の死因として虚血性心疾患が最多であり、次いで脳血管障害、溺死が続いています。 J-STAGE 死因判断の手順 浴槽内での死亡事例の死因を特定する際には、以下の手順が取られます。 直接死因の特定:溺水の有無を確認します。溺水が認められる場合、肺のうっ血や気道内の泡沫などの所見が参考となります。 基礎疾患の確認:心疾患や脳血管障害など、既往歴や解剖所見から基礎疾患の存在を確認します。 環境要因の考慮:入浴中の高温環境や急激な温度変化によるヒートショック、飲酒や薬物の影響など、環境要因も考慮されます。 総合的判断:以上の情報を総合して、最も可能性の高い死因を特定します。 課題と対策 浴槽内死亡の死因判断には、以下の課題があります。 死後変化の影響:高温環境下では死後変化が早く進行し、正確な死因特定が難しくなることがあります。 多様な要因の絡み合い:心疾患、脳血管障害、溺水、熱中症など、複数の要因が同時に関与している場合、どれが主な死因かを判断するのが難しいことがあります。 これらの課題に対処するため、詳細な現場検証や解剖、さらにはCT検査(Ai-CT)などの画像診断が活用されています。 浴槽内死亡では死亡保険支払額が変わってくることがあります。 死亡保険に「不慮の事故」に対する補償が付いている場合、浴槽内死亡がその補償の対象となるかどうかは、死亡原因と保険の契約条件によります。以下のポイントを確認する必要があります。 1. 「不慮の事故」の定義 保険会社による一般的な定義では、「不慮の事故」とは「外部からの急激かつ偶然な出来事によって生じた怪我や死亡」を指します。 例:滑って転倒したり、何かにぶつかって発生した事故。 注意:疾患や自然死は通常、「不慮の事故」には該当しません。 2. 浴槽内死亡が対象となるケース 次のような場合、不慮の事故として認められる可能性があります。 (a) 滑って転倒し頭を打った場合 浴槽に入る際、または浴室で滑って転倒し、頭を打ったりして意識を失った場合。 (b) 溺死と診断された場合 意識を失い溺れた結果として死亡した場合、保険会社が「不慮の事故」と判断することがあります。 3. 対象外となる可能性があるケース 次の場合は不慮の事故と見なされない可能性があります。 (a) 病死による死亡 心筋梗塞や脳卒中などの病気が原因で浴槽内で死亡した場合、不慮の事故の補償対象外となることが一般的です。 (b) 疾患による二次的な溺死 心疾患や脳血管障害によって意識を失い、結果的に溺死した場合も、不慮の事故ではなく基礎疾患が原因と見なされることが多いです。 4. 保険金の支払いを確認するためのポイント 死亡診断書の記載内容: 死因が「溺死」と明記されているかどうかが重要です。 併記されている基礎疾患(例:心疾患や脳卒中)が主因とされる場合、事故として認められない可能性があります。 契約時の保険約款: 保険契約における「不慮の事故」の具体的な定義や免責事項を確認してください。 事故証明書: 浴室で滑って転倒したなどの物的証拠があれば、保険金請求の際に有利となる場合があります。 5....

救急救命士国家試験 第43回A26解説

https://www.youtube.com/watch?v=SEoXzkcWBAA

救急救命士国家試験 第43回D7解説

https://youtu.be/DG-VotjpdX0 心電図のノイズについて 1. 交流障害(ハムノイズ) 特徴 周波数:50Hzまたは60Hz(電源周波数による影響) 波形:等間隔の正弦波(周期的) 周期性:一定の間隔で繰り返される 振幅:一定(大きく変化しない) 心拍との関係:なし(電源由来なので心拍とは無関係) 影響範囲:特定の誘導(複数のリードに影響が出ることが多い) 原因 電源の影響 交流電源(コンセント)の近くにリード線がある 電気機器の干渉(蛍光灯、パソコン、モニター) 心電図機器の接地(アース)が不適切 電極の接触不良 皮膚が汗や皮脂で汚れている 電極の粘着力が弱い 電極が乾燥している 対策 ✅ 電源ケーブルとリード線を分離する✅ 適切なアース(接地)を行う✅ 電極の密着を確認し、皮膚を清潔にする✅ 交流フィルター(50/60Hzノッチフィルター)を適用する 2. 高周波ノイズ 特徴 周波数:数百Hz~数kHz(交流ノイズよりもはるかに高い) 波形:ランダムで細かいギザギザ(鋭くて不規則な振動) 周期性:なし(波形が不規則) 振幅:不安定 心拍との関係:なし(外部の電子機器由来) 影響範囲:全体に影響することが多い 原因 電磁干渉(EMI) 携帯電話、Wi-Fiルーター、電子レンジ、無線機器 医療機器(電気メス、透析機、MRI装置など)の影響 シールドの不適切な機器やケーブル 静電気放電(ESD) 冬場などで発生しやすい 対策 ✅ 電子機器を心電図機器から遠ざける✅ シールド付きのリード線を使用する✅...

心電図学習用紙 画像素材

心電図検定1級を持っている救命士に、心電図検定の勉強の1つとして写経(心電図を書き写す)という方法があるのを教えてもらいました。 心電図を見て読めるのも当然大事ですが、書(描)けるようになるとさらに良いそうです。 1級取る前はひたすら心電図マイスターチャンネル(https://www.youtube.com/@ecg_meister)の動画を見てはノートに書いていたそうです。 ということでご用意しました。 保存してGoodNoteなどに貼ってご利用ください。

DKA(糖尿病性ケトアシドーシス)のクスマウル呼吸

Kussmaul breathing“deep and labored breathing pattern”- metabolic acidosis (diabetes...

国家試験対策アプリ千本ノック

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